経過報告

医学生 ゲーマー 双極性障害

発達障害を言い訳にするな!について

僕は双極性感情障害です。

基本的には感情の浮き沈みが激しくなるというのが基本的に起こる事なのですが

注意散漫という症状もありまして、とにかく物をよく見失っていました。

ADHDなんじゃないかなと思っていたこともありますし、

実際に類似する症状もありますので親戚として言わせてもらうと

 

精神科疾患を言い訳にするのは基本的にはよくないと思います。

 

我々精神科疾患の患者は人よりも重い荷物を持って日々生きているといえます。

しかし精神科医療の究極の目的は、それを相手に感じさせないレベルまで抑え込むことです。

僕自身は炭酸リチウムによって少し手は震えますが、会って話した人に感情の起伏が激しいとはなかなか思われないのではないかなと思います。物を無くしたかも!と思うこともすごく減りました。

僕自身の体感としても、もうだいぶ楽になったので基本的には病気のせいにできることは少しもありません。しかし、僕は僕の疾患の事を隠したくないので双極性障害医学生です。という風に自己紹介しています。隠す理由が一切ない、どうせ隠してもばれる、それと双極性感情障害やその他の精神科疾患の患者の希望になりたいからです。

治療すれば普通に医者やれる場合もあるんだ!っていう風になると患者の目の色も変わってくるはずですし、一般社会の目も変わってくると思っています。だからこそ僕自身の人生はあんまり他人から文句を言われないようにしないとなと思っています。一切言い訳しない事を念頭に入れたうえで病名を明かして生きていくということですね。

 

はっきり言って頭おかしい。なんで退院できたのか不思議ですね。

 

ただし全員がこうあるべきではないと思います。精神科疾患を言い訳にするしかないときも存在します。治療の段階においてはどうして自分が人よりもひどい目に合わないといけないのだろうかと考えることも多いからです。僕自身もうつ状態になっていなければもっといろんなことができたのにと今でも考えています。でもそれが出来ないのは双極性障害だから。それは仕方ないことです。過去に起きたことについては全部自分の病気のせいにしていっていいんじゃないかなと思います。誰にも迷惑をかけることはないですし。

 

実際はいろいろあきらめないといけないときに精神科疾患だから仕方ないなという風に思う時も多いんですがそういう時僕は、「そういう宿命のもとに生まれたから仕方ない」みたいな感じで考えを巡らせるとなかなか自己陶酔出来ていい気持ちになれます。

お勧めです。

 

ゲーム障害についてのケースレポート

はじめましての方も多くなると思います。

めばるという名前でツイッターや対戦ゲームを楽しんでやっているものです。

僕はゲーム障害と呼べる状態にいました。しかし今は双極性感情障害の患者として治療を受け、はまっているときは最高で一日24時間やっていたのですが、今はちょっとやったら満足して終わるぐらいのいい関係を築けています。今日から精神科の病院に入院することが決まっています。少し時間が無いため駆け足にはなってしまいますが、僕自身の経験からゲーム障害という新しい疾患概念について、なるべくわかりやすく、詳しく伝えさせてください。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/05/who-4.php

ICD-11によれば、ゲーム障害の特徴的な症状は、「ゲームをする時間や頻度を自分で制御できず、ほかの活動よりもゲームを優先させる程度が甚だしいこと」。そして、「ほかの関心や日常的な活動よりゲームが優先で、悪影響が生じていてもゲームを続ける、または増やす」状態だWHOは、ゲーム障害は比較的まれな症状であると指摘し、「ゲーム障害になるのは、デジタルゲームビデオゲームをする人のごく一部であることが、複数の研究で示唆されている」と書いている。

 

精神科疾患というものは、からだの機能の正常異常とは全く関係なく発生するものです。心は目に見えません。心を読むという風に言いますが、言語などを介して相手の感情を読み取るわけですね。しかし言葉では好きと言っているのに一か月で振られるように(実体験)言葉よりもより分かりやすいのは「行動」です。「論より証拠」「目は口程に物を言う」ってよく言いますよね。あれは全く正しいと思います。

 

ゲームは楽しいものです。大切な友人たちと出会いました。同じゲームが好きでなければ一生会うことのなかった、まったく別の分野の友人たち。うつ状態からの回復期にシャドウバースのつながりで僕も大切な彼女が出来て絶対結婚しようと思った。地獄に天から糸が降りてきたと本気で思いました(一か月で振られましたが、それは疾患のせいです。僕も彼女も悪くないって信じています)実際に結婚した友人もいます。大学に居場所がなかった僕を支えたのは間違いなくシャドウバースだったし、自信を取り戻させてくれたのはAPEXだった。悪名高きオンライン対戦ゲームたちが双極性障害で苦しむ僕の人生の唯一の光だったのです。

 

WHOの意図としてはゲームにのめりこみすぎるという状態は、今の時点では社会から孤立してしまうし、望ましいとはいいがたい。だから疾患概念として認定して、ゲームを長くやりすぎるひとをこれから注意して観察する対象にしようということだと理解しております。なのでやるべきことは香川県の県議会とは全く異なります。おそらく精神科の診察を一度受けるようにしてデータを集めよ!という国際的な合意、これがどんどん下部組織である病院に伝わって医療が提供されていきます。ゲームをやめさせろなんて一言も書いてないです。大変心配なので何か対策を考えましょうと言っているのです。

 

プロゲーマー志望、プロゲーマーであればどんなに長い時間ゲームを行ったとしてもゲーム障害の定義からは外れます。ゲームで勝つことが生きがいだし、ゲームで勝てば1億円もらえるとなると話は全く変わるでしょう。ゲーマーはあんまり理解されないけどそれは我々が新しすぎる存在だからです。しかし世界は少しずつ変わっていきます。プロ棋士というプロゲーマーがすでに存在する以上、対戦ゲームを観戦する文化がはぐくまれない、絶対こんなの無駄だ!ゲームなんてやめろ!という香川県議会の条例案を考える人たちは正しいとは言えないでしょう。取りあえずは愚かな判断を保留して頂かない事には困ります。

 

プロゲーマーは全員精神科医による診察を受けるべきと思います。何かしらの精神疾患を抱えている可能性が普通の人よりも高いといえるからです。そして治療を受けた方がより大好きで、めちゃめちゃ並外れた才能を持ったゲームに集中してやれる環境が整うでしょう。治療薬を飲むことは反則とは言えないと思います。

 

そしてゲームを長時間やっている人も一応カウンセリングを受けてみた方がいいかなと思います。そしてゲームを長時間やっている子供を持つ母親、父親の皆様には心配でしょうが信頼関係を失ってしまっては終わりですので、まずは好きにやらせてみてから精神科医との診察を提案するのを強く推奨します。そしてプロゲーマーになれるんならならせてあげようという態度をとることで本当に子どもが大切なものを探す時間を与えてあげてください。入院は終わりではなく大逆転の始まりです。

 

ゲーム障害という疾患概念が広まるメリットは、たとえばかつての僕がもっと早い段階で精神科医と面会する事ができて、本当の疾患、双極性感情障害にたどり着くことにあります。そしてまだまだ未知の精神疾患は存在しているので、大変申し訳ないけれども、見た目には全く健康に見える人を助けるために、あえて病人と呼ばせていただくわけです。そして治療がうまくいけば僕のように難しい医学部のテストに再び受かるようになります。しかしそれとこれとは話が別なので僕としても大変納得いかないのですが入院ということになりました。

 

病院は全員僕のような患者の味方です。不適切な態度をとる人もいます。そういう場合は指摘すれば絶対に上の人が来て謝罪しますが、精神疾患という理解されづらい状況にある患者自身がとても傷つきやすい状況にあるため、不適切ではない対応を不適切だと感じてしまうことがあります。でも病院はいいところですよ。明日からどうしても通いたい大学に行くのをあきらめてそれでも入院するんですから信じて欲しいです。けどやっぱり入院しなくても大学に戻れるとは思います。このまま医者に俺はなれるけれども、それを証明する手立てが僕にはありませんので、今の僕にはね。だから一年休学して、またお節介でわからずやの看護師、物分かりはいいけど全然あってくれない医師、なんも出来ないと思い込んでいる薬剤師、マジで俺の事をなんもわかってない介護士作業療法全然信じていない作業療法士、めっちゃ親切に話を聞いてくれる掃除のおばちゃんが僕を待ってるので、帰る事にします。精神疾患の患者の気持ちがあいつら全く分かってないので教えに行ってあげます。本当に科学についてなんもわかってないけど僕がどんなに傷つけても犯罪に問わないでくれるのはあいつらしかいないので。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

生まれてはじめて(reprise) を医学部生が超本気で翻訳したもの

http://www.utamap.com/showtop.php?surl=A-140512-008

 

アナ「エルサに守ってくれなくてもいい。私は(エルサを)恐れないよ。 私から逃げるのはもうやめて。(心の)ドアを閉じないで。 もうこれ以上私と距離をとる必要はないの。 なぜなら生まれてはじめて、ようやくエルサのことを理解したの。生まれてはじめて、(エルサの抱える問題を)二人で協力して解決できる。二人で山を降りようよ!エルサは恐怖に耐えながら生きる必要なんてない。 だって、生まれてはじめて、私がエルサの隣にいるのだから。」

 

エルサ「アナ、お願いだから城に帰って。あなたの人生が、あなたを待ってるわ(訳注:私なんかに関わるな時間を無駄にするぞとも解釈できます)太陽の下で楽しんで城の門も開けたらいいわ(訳注:エルサは引きこもりでしたが外の世界に対するあこがれは強いです。外の世界の象徴が太陽です)」

 

アナ「そうするつもり、だけど…」

 

エルサ「アナが言ってくれたことは嬉しい、だけど放っておいて。一人ぼっちだけどただの一人ぼっちじゃない。自由な一人ぼっちなんだよ。(訳注:エルサは城で一人ぼっちでした、そして自由でもありませんでした) わたしと一定以上の距離を保ってほしい。そのほうがアナにとっても安全なのよ。」

 

アナ「実はね、そんなこといってられないの」

 

エルサ「それってどういう意味なの?(何を言っているかわからない)」

 

アナ「もしかして気づいてないの?(困惑)」

 

エルサ「何に気づいてないって言いたいの?(困惑)」

 

アナ「アレンデールに深い深い深い深い雪が降り積もっているの」

 

エルサ「え?」

 

アナ「エルサが国中を永遠の冬に変えてしまったの。」

 

エルサ「国中を・・・?」

 

アナ「でも大丈夫!エルサなら氷を解かすことができるはずよ!」

 

エルサ「できない。だってやり方を知らないもの」

 

アナ「絶対できる!できるって知ってるもの!(訳注:アナの主張には何の根拠もありません)」

 

ここからは掛け合いで翻訳するのが大変難しいのでアナとエルサそれぞれでまとめます

 

アナ「生まれてはじめて、エルサ恐れる必要なんてない。二人一緒ならこの問題を乗り越えることができる。エルサの作った嵐を二人なら元のおだやかな状態に巻き戻すことができるよ。パニックに陥らないで。二人なら太陽をまた輝かせることができるわ。二人なら永遠の冬を終わらせることに向き合うことができる。この寒い世界を変えることができる。全部うまくいくよ!」

 

エルサ「私はなんてバカなんだろう、自由になんてなれないんだ。私の内なる嵐から逃れられる場所なんてなかったんだ。私にはこの呪いをコントロールすることなんてできない。お願いだから、アナ。あなたは状況を悪くする可能性がたかいよ。ものすごく怖い。アナ、ここは安全じゃない(訳注:ほっといてくれという意味と思われます)

だめよ。 私には何もできない!!!!!!!!!」 

 

ここでアナを攻撃してシーンは終了です

 

 

 

「コロ」付きの自転車

精神科で扱われる薬は、患者自身に必要性が感じにくいために処方されても飲めないということが結構多いように思われる。

 

僕自身も何度も服薬を拒否したいという旨を伝えてきた

 

僕は退学寸前だとしても医学生なので薬の副作用についての詳しい説明がほしかったのだ

 

半減期などもわかればもっと安心して治療を受けることができる

 

新しい薬を処方されるたびに副作用について教えろと言ってきたが毎回副作用の説明は飲んだ後に行われた。(本当に許せない、頭おかしいと思う)

 

エビリファイを24mg 飲み続けた結果薬剤性パーキンソニズムと呼ばれる状態になったので、少し減らして様子を見て、最終的には主治医の指示で完全にやめた

 

今は炭酸リチウムをメインにした治療に代わっている

 

炭酸リチウムの副作用はあまり感じないので、合う薬があってよかったなと思っている

 

 

精神科の薬を飲めない理由はいろいろあるが、性格が変わってしまうのではないかということが最も一般的な薬を飲みたくない理由ではないかと思う

 

 

 

 

 

エビリファイや炭酸リチウムは自転車の「コロ」なのだ

 

自転車が僕たち自身の性格、脳のすべてだ

 

僕たち精神疾患者は何のサポートもなしだと自転車に乗れない。

 

自転車に乗れない人は「コロ」をつけて乗る練習をする

 

そしてバランスを取りやすくして自転車の乗り方を自分自身の体でつかむのだ

 

そしたら「コロ」を外しても自転車に乗れるようになっている。

 

 

 

エビリファイやリチウム、その他のたくさんの精神科の薬は幸か不幸か

 

我々の自転車を壊すことはできない。性格を変える薬なんて見つかってないんだ。

 

「コロ」付きでもいいからとにかくこけずに過ごしてみること。

 

病院だとこけても大丈夫なので僕は自分から閉鎖病棟に入ることを望んだけど

 

そこまでする必要がない人も多いだろう。

 

 

普通の人からしたら自転車に乗れることなんて当たり前かもしれない

 

だけど僕たちは他人よりも乗りこなしづらい自転車を持っているのは事実だから

 

自信をもってコロを付けるべきだと今は考えている。

 

 

 

 

隙あらば自分語り②

 前回までの自分語り…

sofp.hatenadiary.jp

 あらすじ 

 

疲れからか不幸にもうつ病にかかってしまった医学生である私に対し教務委員長谷岡が言い渡した示談の条件とは…

 

「初めての精神科医とのカウンセリング」

 

初めてのカウンセリングを受けたときの僕はうつは治ったと思っていました。

 

四六時中死について考えることはなくなっていました。

 

留年が決まった後は大学に行かず実家でのびのびと過ごしていたからです。

 

十分すぎるほどの休養を取ったのですが、

新学期になっても結局大学に行くことが苦痛でしかありませんでした

 

登校するとすれ違うかつての同級生たちが心配そうにこちらを眺めています。

 

彼らの大半は僕を純粋に心配しているようでした。中には留年した僕を馬鹿にしたように笑う人もいました。(これは被害妄想かもしれません、僕がそう感じただけです)

 

僕はいつも逃げるように大学をあとにします。必要以上にはこの場に居たくない。

 

白衣を着て大学内を嬉しそうに歩くかつての同級生たちを眺めながら大学に通うのがどれだけ苦しいことか、皆さんに伝わるとは思いません。

 

この苦しみは筆舌に尽くしがたいです。そして僕は留年した自分が許せなかった。

 

今となってはうつ病を治療せずにテスト勉強するのがいかに愚かなことかわかるのですが(うつ病にかかると知的能力が低下する)当時の僕はただ結果だけを見てへこんでいました。

 

新学期に入って4月は1度しか大学に行きませんでした。そんな中で4月末に例の留年会議を経て初めてのカウンセリングを受けたのは2年前の5月のこと。

 

そこで僕は前回のようなひどい態度で話していました

 

精神科医の先生に「お前は甘えているだけ」「思い込みが激しくなっているだけ」

 

という風に言われたのを覚えています。カウンセリングを受けましたが治療したほうがいいとか、どのくらい寝れているかとかの確認など症状に関することは一切聞かれませんでしたし、話しませんでした。

 

うつ病かもしれないと考えていて、客観的な検査を受けたいという希望も言い出すことができませんでした。

 

精神科のカウンセリングで完全に精神をズタボロにされました

 

思い込みなのはわかっているけど、大学にいるのがどうしてもつらいのです

それは病的なレベルに達していたと思います

(治療薬を飲んだ今の僕は大学に行っても手が震えたりはしませんしかつての同級生とあっても笑顔であいさつできます)

 

今思えばここで精神安定剤を出してくれたら大学に無理やりでも通えたかもしれないのになと思っています。しかしそういうことはなく。

 

うつ病ではない。治療の必要もないと言われたわけではないのですが

全く話したいことを話せず、聞いてほしいことも聞いてもらえない

喧嘩のようなカウンセリングの結果、

 

僕はそこから1年半の間大学に行くのをほぼ完全にやめました。

 

③に続きます。

 

隙あらば自分語り①

僕は某地方国立大学の医学生です。(ドヤ)今はうつ病の治療を受けています。

 

3年生の時に彼女と別れたのち、親友との些細なきっかけでの喧嘩から

 

ちょっとしたいじめを受けるようになり、大学がとても居心地の悪い空間になりました

 

それでもなんとか通うことができていましたが、このころに最初の異変が起きました

 

夜眠れないのです。そして寝続けることができない。

 

上手く寝れたとしても変な時間に起きてしまいます。

 

めちゃめちゃ早く大学に行って教室で寝てなんとか授業を受けることで睡眠周期が乱れても

 

無理やり大学に行っていたのですがだんだん大学に間に合う時間に起きられなくなって

 

1か月ぐらい完全に大学に行けなくなりました。(あいまいな記憶)

 

休んでいる間は毎日、彼女と別れたことを後悔したり、失った友達のことを考えていました

 

最終的に出席日数が足りなくなりそうでめちゃめちゃ焦っていた記憶があります

 

そしてもともとはそこそこ成績が優秀だったのですが(薬理学は学年トップ10だったし、生理学も薬理学も優でした。メカニズムを覚えるのがすごく好きでした。そこからでも泥沼の留年地獄に突入できるんだから医学生の同士諸君はメンタルに気を付けるんだぞ!)

 

 

 

そのころ、医学に対する興味をほとんど失ってしまいました。

 

これはうつ病の症状の一つ「興味の喪失、喜びの喪失」というものだということに

 

当時精神科の単位を何とか取った僕は、つたない知識ながら気づいていたのですが、

 

試験が終わったら次の試験、試験が終わったら次の試験というように試験に追われる

 

医学部の激しいカリキュラムの中で僕が精神科に通うことは難しかったのです

 

そもそもそんな体力もないし!精神科に行くぐらいなら少しでも寝たい

 

そして医学への興味を失った僕はそれまでとは一変して一気に試験を落とすようになり、試験を落とせば落とすほど試験日程は苛烈を極めるので精神科に通うのは物理的に無理になりました。

 

精神科に通うような時間があるなら少しでも勉強して無理やりでも単位を取らなくてはならないという強迫観念。

 

結局僕が精神科医に最初にコンサルトできたのは、

 

4年生でほぼ完全な不登校になり初めての留年をした後でした。

 

親に留年したことを報告するのは僕にとってつらい体験でした。

 

一浪で医学部に入り、何としてもストレートで医師になりたいと考えていたので

 

また遠回りをしなくてはならないことに対する深い自責の念を感じていたのです

 

自尊心を深く傷つけられました。

 

父親は気にすることはないから実家に帰っておいでと優しく声をかけてくれました

 

 

初めての留年と留年会議

 

留年会議は裁判のような陣取りで行われます

 

目の前には4人の教授という裁判官、被告人は学生の僕です。

 

「君はこれからどうするつもりなの?」と裁判長に冷たく聞かれました

 

なんで詰める必要があるのかわかりません。僕だって留年をしたくてしているわけではないし僕なりに頑張っているつもりなのですが、

 

ほとんど対人恐怖症のようになっていた僕は、教室にいるのが苦しくて勉強どころではなく4年のころには不登校になっていたのです。

 

医学に対する興味も失われていましたし、自信も喪失していました

 

僕「大学をやめようと思っています」

 

教授「やめてなにかアテがあるの?」

 

僕「ありません。でも医者になりたくないんです。医学の勉強も退屈で僕のやりたいことではない」

 

教授「基礎医学の成績は優秀だったのになにがあったの?」

 

僕「臨床医学がくそつまらないのが悪いです。医者なんて単純な仕事僕はまっぴらごめんです。新しい治療法を見出す研究医になりたい」

 

教授「研究医になるためには大学を卒業して大学院にいかないとそのために勉強するのは?」

 

僕「研究に役に立たない臨床医学を勉強しながら研究するのは非効率的ですよね?」

 

 

こんな感じの話をしたと思います 僕は終始喧嘩腰で話していたと思います。

鼻持ちならない学生で誰も助けようなんて思わないですよね

だいぶ最低な受け答えだったと思います。

 

そんな中精神科の教授が僕に変な質問をしました「ところで最近寝れてるの?」

 

僕「ぐっすり寝れてますよ?健康体です」

 

教授「睡眠周期ずれたりしてない?深夜遅くまで起きていたり昼夜逆転していたり」

 

図星です。大学に行けていなかった僕は完全に昼夜逆転していたしうまく睡眠周期のコントロールができなくなっていました。

 

そこで精神科の教授の提案で初めての精神科医とのカウンセリングを受けることになりました…

 

 

疲れたので今日はここまで。続きは明日にでも描こうと思います。

 

抗うつ薬の効き方 

僕の飲んでいるレクサプロという薬は、セロトニンという物質の分解を防ぐことで

 

うつ状態の者が低くなっている脳内のセロトニンを上げるというものでしかない

 

たったこれだけのことをしているだけなんだ

 

うつ状態セロトニンだけで説明がつかないのはわかり切っていて

 

薬を飲んだからぜんぶOK 万事解決とはならない。

 

喉が痛いから炎症を抑える薬を飲む、ぐらいのことなんだろうと思う

 

 

 

抗うつ薬はあまりに不完全だ。 

 

飲み始めてから実際に気分が良くなるまで2週間かかるといわれている

 

しかし副作用はその間もずっとあり続けるので厳しい

 

今はないが食欲不振、下痢などの消化管障害、性機能抑制etc

 

性欲が失われて女の人の裸が肉の塊にしか見えなくなったのはすごく奇妙な体験だった

 

今は(残念なことに?)性機能抑制もだいぶ外れてきて女の子の裸にめちゃめちゃ興味がある。

 

 

副作用に慣れてきて、少し収まったかなといったころに遅れて効果が出始めるのだ

 

僕の場合はだいたい1週間ぐらいで抗うつ薬が効き始めるというのを経験的に知った

 

だいたい1週間前に薬の量を2倍に増やしているのでその効果が出始めて

 

自分でも驚くほど明るく、前向きになっている

 

どうしようもないほど死にたいという気持ちも、たまには思い出すけど

 

その気持ちにずっと支配されることはここ数日でかなり少なくなった

 

抗うつ薬すげえ。何が起こってるのかわからんがマジでスゲー

 

 

 

うつ状態の時の僕は(今もそうなんだが) 

 

傷付いてから立ち直るまでが非常に遅かったように感じる

 

でも前に彼女と別れた苦しい体験の後に

 

バラバラになった心が寄り集まってくるのを感じたのだ

 

これは久しぶりの感覚だった 

 

数週間寝込まないと解決しなかった問題が

 

それでもやっぱり自分で頑張らないといけないという風に2~3日で思えるようになった

 

立ち直るのが早くなったと言えるだろう

 

「立ち直る」ってなんなんだろう

 

僕らの感情の多くは分子のレベルで説明することはできない

 

だけどセロトニンを増やすと立ち直りやすくなるみたいだ

 

これは不正確だと思う。

 

だけど一人の患者の報告としてこの不思議な経験について書いておきたい

 

そう思った。