経過報告

医学生 ゲーマー 双極性障害

グリッドマンってヒロイン論争が一番面白いよねっていう

グリッドマンの最大の魅力は最後のほうに申し訳程度に挟まれるロボットバトル(すぐ終わる 僕は結構とばす)ではなく、魅力的なヒロインだと思います。もちろんアカネ派なのですがグリッドマンツイッターで目にして、実際にNETFLIXで見ようと思うまでに心を揺さぶるのは当然宝多六花だと思います。僕も視聴前は宝多六花めちゃかわいい!と思った口です。そして物語冒頭、記憶喪失の主人公を助ける描写が続くシーンを見ているときには六花はなんていい子なのだ!と思わずにはいられない。「記憶喪失の主人公」はアニメの視聴者と視点がほぼ一緒になります。僕たちが見ていないことは主人公も知らない。当然ながら共感を呼びやすい。実際にアニメを見ている我々キモ=オタクは主人公と同じような反応を取りながら見ます。そこで六花は実際に自分を助けてくれる女の子、アカネは自分勝手に世界をめちゃくちゃにする女の子という風に最初は提示されます。

 

六花について

六花は最初は主人公を助けるヒロインとして登場しますが実際には主人公以外もバシバシ助けます。合コン(条例を無視した不法行為)で会った大学生に危機を教えたり、道端で出会った得体のしれない中学生にご飯を与えて一緒にお風呂に入り髪を洗ってあげるという常軌を逸した献身性があります。物語序盤の主人公だけを助けてくれる女の子という印象から困っている人を助けずにはいられない正義のヒロインという風に印象が変わっていきます。いや主人公のこと全然好きとか嫌いとかじゃないじゃないかと。宝多六花は正義のために行動するのがアカネとはかなり対照的です。まあそういう行動原理で、友達とも当たり障りなく誰とも仲良くする人間という風な女の子に当然ながらほとんどの人は会ったことがない。そういう意味で六花のキャラクターは共感とは対極に存在します。六花の魅力的なデザインとあいまって六花は高嶺の花という感じに映っていると思います。

 

アカネについて

アカネは不思議な魅力があります。六花とはかなり対照的です。庶民的な六花に対して上流階級っぽい立派な門の一戸建てに住んでいる。家が信じられないぐらいゴミだらけ。直接的ではないにしろ怒って人を殺します。文章に起こすとやばすぎる人間です。しかし欠点もたくさん表現されていますが人間的な魅力も同じように生き生きと表現されます。Gridmanを倒すために努力を重ねる姿、失敗を積み重ねてもへこたれずまた新たな挑戦を積み重ねる姿勢、こうした物語はえてして悪役のほうが魅力的になりがちです。6話たってもどういう考えを持っているのか分からない六花に対してチャラい男が嫌い(オタクに対する訴求力高い)、怪獣が好き(アカネ自体もオタク)、社交的じゃない(それでも人当たりよくしようと努める)という風に好きなものや嫌いなものがはっきりと描写されています。作中でアカネはとても人間臭く描かれています。