経過報告

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プロリーグ観戦記事 第二節

 

最も印象的だったレバンガ札幌VS横浜Fマリノスについて観戦記事を書こうと思います。

注意:選手への批判を目的としていないです 

 

第1試合 真春選手vsしーまん選手 真春選手WIN

2Pick完全にエアプで、かつ下手なので語れません。

 

第二試合 さわさき選手vs水煮選手 水煮選手WIN

多くの場合で状況を良くする手について知っておくのと、全く知らないのとではかなり勝率は変わります。 中には将棋の格言のように浸透しているようなプレイもあります「精神統一は目を瞑って3tで打て」 のような。 ただしこういった格言めいたものは逆に自由な発想を奪って逆にプレイヤーを弱くすることにもつながります。

ナーフ前のロイヤルミラーの格言的なものは「レイサムを先に着地させろ」だと思います。ロイヤルミラーの一般的な進行はボードの取り合いでアドバンテージを稼ぐことに終始する場合が多いです。ボードを取り切った状態のレイサム着地を目指してお互いに盤面を取り合います。そういう進行において先攻の有利性はアーサーを先に投げることでレイサムの安全着地がしやすいということでしたが、アーサーナーフによってレイサムの安全着地への道筋を立てるのが難しくなっています。もう一つの先攻が勝ち切るプランとしては先攻らしく先に展開する利を生かして主導権を取り切ってフェイスを削り切るプランです。しかしこれは当然ながらロイヤルはボードの取り合いに長けたリーダーで、そこそこの回復もあるので勝ちまでもっていくのは難しいルートになります。

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このターン、選択肢自体は多いですが現実的にはパス、レイサム、レイサムレイサム、ぐらいの中から選ぶのではないかと思います。先攻で削り切るプランを行くならレイサムレイサムまで行かないと間に合わないところですが当然ながら試合が長引いた場合レイサムを引き直さないとほぼ負けになってしまうという選択です。レイサムを着地させてさらに長いゲームプランを目指せる手札ならパスもありえます。レイサム一枚おいてエンドは普段の僕が一番やりそうな手なんですけど騎兵進化を考えるならその時点でボードからの打点は止まってしまって削り切るというかはロングゲームを目指す形になります。

 ここで削り切るパターンのレイサムレイサムでレイサム着地にこだわらないというのはかなり勇気のいる判断だと思いますが結果的にもここでレイサムで稼いだ打点で水煮選手が打点を足らせて削り切るということになりました。消極的な選択をしていたらこの状態のさわさき選手のハンドのバリューの高さを見ても勝敗が変わってもおかしくない分岐だったと思います。

 

第三試合 Tatsuno選手vsあぐのむ選手 Tatsuno選手win

 

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 あぐのむ選手の先攻6ターン目のプレイです。分岐としてはあぐのむ選手のようにすり替わりをフラウロスに打ってハーメルンでエンシェントを増やしてから姦淫の従者に従者に当てるというものと、僕が考えていたのはマキナを立てて量産エンシェントでこのハンドでもう一ターン戦うというものでした。次のターンマキナが出せるかどうかは不透明なので早めに出すというのも考えられたと思います。

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結果的にTatsuno選手側がヴィーラ街フラウロスという風にしてきたためライフ回復を防いだのはそこまでおいしくはならなかったのですが、ヴァンパイアのライフを削ったままにするというのはヴァンパイアのきれいなムーブを阻害することになるので狙いとして良いものだと思います。

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あぐのむ選手の理想的にはレディアント顔に行きつつ虚数物体を張って共鳴で手札交換したいところですが共鳴を調整するためにはハクラビを切るしかない状況です。ハクラビからエンシェントを引いてすり替わり虚数物体(カウント4)のプレイになりました。

この時点でTatsuno選手は闇喰らいの蝙蝠で一億点出して勝ちwをするのは基本的には難しくなってしまいました。ボードを取って少しずつ点を出していくのも加速マキナのAFネメシスにおける最強状態では難しくなってしまいます。

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tatsuno選手の唯一の勝ち筋は加速装置が切れ、虚数物体が切れるところまでゲームを長引かせるというのが前提でした。そのためこのターンも純真の歌い手からスタートしてヴァーナレクでハクラビを取ってエンシェントとトレードという選択をしました。少しでも長引かせようという判断はかなり正しいのですが結構見えにくいと思います。

 

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 このボードに対してオートメーションイカロスからスタートしました(オートメーション打つの早すぎて何度もスクショ失敗した)イカロスでエンシェントを引いてから共鳴状態になり、ミリアムでアーティファクトを釣ってきます

 

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 オートメーションでアナライズとレディアントを埋めているのですが山の中にはエンシェントも3枚埋まってる状況なので、ミリアムでAFを釣ってくるのはそこそこリスクのあるプレイだと思います。(エンシェント釣っていると共鳴調整に失敗して加速装置もなくなり一気に墜落する)おそらくアナライズを引けることを期待してのプレイだったのでレディアントを引いて少しここで考え直している状態です。 結果的にはコウモリ自壊からレディアント相打ちでエンシェントを釣ってきます。f:id:sofp:20181108195303j:plain

あぐのむ選手のこの日の一番のミスはここでエンシェントアーティファクトを使えるのに使わないということでした。見てのとおり時間にかなり追われていてこのターンの最適なプレイはかなり確立に支配されるもので正直何度も見直してる僕ですらわからないものでしたがここだけはかなりのミスでした。これは下手とかそういうものではなく誰にでも起こりうるものだと思います。ただしこのプレイは当然ながら2コス除去で取られる範囲になってしまって、Tatsuno選手に進化を使って処理させるということを強要できない可能性が高まってしまいます。

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 結果的に2コスト除去をパッと使うことはできない状態だったのでこのターンは事なきを得たのですが、ここでTatsuno選手がフラウロスをポンと出して終わるのかなりうまかったなと思います。ハンドには全くない見えない蝙蝠を引くまでとにかく耐えるというプランをとにかく徹底させていますね。

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 あぐのむ選手はフラウロスが出たボードを処理してプライムアーティファクトを置くことに成功しました。最終的にアナライズを置くかどうかでかなり迷っていて、これおかないほうが良かったんじゃないのか(結果的にボードロックという選択肢を取られてしまっている)と思うかもしれませんが、マキナで手札交換した先のハンドに共鳴調整札があるかどうかは不透明でなおかつ加速装置も切れた状態だったのでアナライズは出したほうが手札交換できずに詰むパターンが回避できるので出したほうがいいことになったということもあるのではないかと思います。

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 一ターンボードロックを挟んで最終的にヴィーラ姦淫の翼+アクセラ邪眼でこのヴィーラが生き残ってtatsuno選手が勝つのですが、イカロスの体力が4のこっていればヴィーラのヘルスは4になっていました。ヴィーラのヘルスが4ならエンシェントエンシェントレディアンレディアントでぎりぎりあぐのむ選手が勝っていたので本当に紙一重のいい勝負だったなと思います。あぐのむ選手があそこでトレードをミスっていなかったらここまで面白い逆転劇は成立しなかったということになります。一つのミスが人生を変える瞬間って確実にカードゲームをやっていたらあって、なかなか残酷な瞬間です。

 

あとがき

絶対にもう二度と観戦記事書かない

解説者ってすごい、さばく情報量がやばすぎる

AFネメシスむずすぎ、選択肢多すぎ、このデッキのプレイいくつかミスったところでがーがー言える気が一生しない。(参考:めばるの実績:AF下手過ぎてブロックされる)