経過報告

医学生 ゲーマー 双極性障害

抗うつ薬の効き方 

僕の飲んでいるレクサプロという薬は、セロトニンという物質の分解を防ぐことで

 

うつ状態の者が低くなっている脳内のセロトニンを上げるというものでしかない

 

たったこれだけのことをしているだけなんだ

 

うつ状態セロトニンだけで説明がつかないのはわかり切っていて

 

薬を飲んだからぜんぶOK 万事解決とはならない。

 

喉が痛いから炎症を抑える薬を飲む、ぐらいのことなんだろうと思う

 

 

 

抗うつ薬はあまりに不完全だ。 

 

飲み始めてから実際に気分が良くなるまで2週間かかるといわれている

 

しかし副作用はその間もずっとあり続けるので厳しい

 

今はないが食欲不振、下痢などの消化管障害、性機能抑制etc

 

性欲が失われて女の人の裸が肉の塊にしか見えなくなったのはすごく奇妙な体験だった

 

今は(残念なことに?)性機能抑制もだいぶ外れてきて女の子の裸にめちゃめちゃ興味がある。

 

 

副作用に慣れてきて、少し収まったかなといったころに遅れて効果が出始めるのだ

 

僕の場合はだいたい1週間ぐらいで抗うつ薬が効き始めるというのを経験的に知った

 

だいたい1週間前に薬の量を2倍に増やしているのでその効果が出始めて

 

自分でも驚くほど明るく、前向きになっている

 

どうしようもないほど死にたいという気持ちも、たまには思い出すけど

 

その気持ちにずっと支配されることはここ数日でかなり少なくなった

 

抗うつ薬すげえ。何が起こってるのかわからんがマジでスゲー

 

 

 

うつ状態の時の僕は(今もそうなんだが) 

 

傷付いてから立ち直るまでが非常に遅かったように感じる

 

でも前に彼女と別れた苦しい体験の後に

 

バラバラになった心が寄り集まってくるのを感じたのだ

 

これは久しぶりの感覚だった 

 

数週間寝込まないと解決しなかった問題が

 

それでもやっぱり自分で頑張らないといけないという風に2~3日で思えるようになった

 

立ち直るのが早くなったと言えるだろう

 

「立ち直る」ってなんなんだろう

 

僕らの感情の多くは分子のレベルで説明することはできない

 

だけどセロトニンを増やすと立ち直りやすくなるみたいだ

 

これは不正確だと思う。

 

だけど一人の患者の報告としてこの不思議な経験について書いておきたい

 

そう思った。